2020-01-01から1年間の記事一覧

空間を偏在させる

7月も今日で終わります。 ウィズコロナの日常に免疫がついたのか、 活発な動きのみられた一か月でした。 無論油断は禁物ですが、危機がもたらした 利点として、生活の創意工夫が挙げられる でしょう。 もとよりそこに存在したものなので、一から の創出では…

巣立ちのとき

7月も終わるというのに、旧HPのままで失礼します。 いったん外部にデザインの変更を依頼したのですが、 紆余曲折あり、うまくいかず… 仕事も加速的に忙しくなったため、ブログに向かう 気持ちがそがれてしまっていました。 反省することしきりです! 7月始め…

万物流転(ばんぶつるてん)

しばらくぶりでブログの更新をします。 うっとうしい天気が続きますが、皆さん、お元気で お過ごしですか? 東京では、いったん収束したコロナがまた発生し、 ふたたび緊張感が高まっていますね。 学校や会社、各地域では、警戒を怠らぬよう対策を 講じてい…

小休止(しょうきゅうし)

6月も残りわずかとなりましたが、皆さん、学業に 励まれていますか。 これまで3か月近く、ブログを書いてきましたが、 最近、忙しくなり過ぎ、手が回らなくなっていました。 HPのレイアウトも、変えねばと思いつつ、そのまま になってしまっていて、心苦しい…

文章との距離

文章は、長くなればなるほど、自分自身との間に距離 を取らないと、全体が視野に入りません。 あたりまえのことのようですが、距離が近すぎると、 書き進められなくなってしまいます。 以前、外国に投稿をしたとき、審査を通過したのは よかったのですが、最…

静謐(せいひつ)な時間

論文の完成まで、あと一息というところで、簡単に 仕上げたくない気持ちに引かれ、踏みとどまって います。 懐疑すること。 限定的に答えが決まっていないからこそ、「わかった つもりにならず」、何度でも問いを繰り返すこと。 事務所から家に戻る時間が惜…

手仕事

著書『漂うモダニズム』で、槇文彦氏は、建築の デザインの過程が「理性と感性の間断(かんだん) なきキャッチボールによって生まれてくる」と 表現しています。 AI時代の到来が、真実味を帯びてきている現在。 淘汰(とうた)されずに生き残る強靭(きょう…

文章の中を循環する

投稿論文の締め切りが迫ってきたため、最後の仕上げに 向かっています。 字数制限は、一般的である2万字。 いったんは、かなりの字数オーバーとなりました。 しかし、その後、字数を減らしつつ、表現を整えていく のは毎度のこと。 誰から教わったのでもな…

アニミズム的心性

先日、関東でも梅雨入り宣言が出されました。 早く明けてほしいと願う一方で、梅雨が明けたら 一気に暑くなるな、マスクがつらそうだな…と、 身構えたりします。 先日、夜の商店街を歩いていて、てるてる坊主を 見つけました。 良い天気を願い吊るすものです…

立体的に書く

いささか唐突ですが… このブログを訪れるすべての方のニーズに、お応え できないことが、遺憾であります。 良かれと判断して書いた内容が、誤解や混乱を与え ないことを願っています。 最近、私自身が、どこに向かって書くべきなのか、 迷い、悩んでいました…

出(で)だしの一行

建築家の槇文彦(まきふみひこ)氏は、21世紀の今日、 歴史的な「時間」軸(じかんじく)よりも、「空間」 が意識されている、と語っています。 われわれは、過去の時代のように、同じ時代の、同じ船 に乗り合わせているという感覚を、もはや持たない。 そう…

初夏の光にさようなら

6月に入り、薄曇りの日が続いていましたが、 今日は、久しぶりに晴れ間がのぞきました。 留学性の皆さんも、リラックスモードで、週末を 過ごしていますか? オンライン授業は、しばらく続くようですが、 日常は、緩やかに戻りつつあるのではないでしょうか…

女性医師の嘆き

「リケジョ」とは、俗語ではありながら、「理系女子」を 肯定的に 捉える形容詞です。 第三者から、揶揄的(やゆてき)にそう呼ばれるのでなく、 就職指南の書籍やサイトで、積極的に使用されていること からも、この語は、定着した感があります。 しかし、…

文体の手触(てざわ)り

書く人間の数だけ文体がある、といえば、語弊 (ごへい)があるかもしれませんが。 文章を読むときには、その書き手の背後にある ものが、浮かび上がります。 昨日からお話ししている「新書」に、例をとっても、 そのようすは、明らかです。 『日本語空間』…

理系の学習者

昨今は、思想界において、理系と文系の距離が 縮まっているように、見受けられます。 『日本語空間』では、昨年まで、比率的には、 文系の学習者からの依頼が多かったです。 しかし、最近流れが変わり、半数が、理系専攻 の学習者となりました。 ただし、レ…

字数不足と「薄い」記述の克服

昨日に続き、字数制限のなかで、いかに濃い内容を、 適切な文体で書くか、を考えていきます。 すでに、長い論述を多くこなしているひとには、あて はまりませんが。書くこと自体に苦手意識がある場合、 やはり、それは「書く」以前の準備が足りていないの で…

字数制限に学ぶ

字数制限と「たたかう」、字数制限に「悩む」、 どちらにするか迷っていましたが、やはり、肯定的 な意味を込め、タイトルの通りにしました。 大小さまざまな論文、レポートその他、多くの原稿 には、字数制限がつきものです。 字数制限の前で、立ち止まると…

通り雨のごとく

今日で、5月が終わります。 わずか一か月ほどの間、私たちは、以前の日常 生活が取り戻されるのではないか、と日ごと期待 を募らせ、実際に、有事における宣言は解除される こととなりました。 しかし、危機は、通り雨のごとく、私たちの頭上 を通過したので…

書くことにつく前に

絶対的な、たったひとつの自己からなる人間は、 存在しません。 論文レベルでは、「私」でなく、「われわれ」 を主語にする所以(ゆえん)です。 それゆえ、書くことの極意(ごくい)は、書く ことと読むことを一体のものとして考えること。 読み書きの行為…

自己PR

これまで、就職や転職活動に伴う「自己PR」に対し、 何度もアドバイスをおこなってきました。 実際に、就職活動全般に関するハウツー本は、たくさん 出ていて、各大学にも就職支援センターはあります。 しかし、主たる対象は、日本人学生なので、留学生は、 …

朝型の生活

反省しています、いつも。 完全な朝型の生活に切り替えられないことを。 言い訳がましいですが、学生時代のほうが、 完全ではなくとも、学位論文完成という大きな 目標のため、それがおこなえていました。 現在は、生活の要素がもっと複雑になっていて… 無論…

時間術

今日の午前、新規のレッスン希望者に、30分の無料 カウンセリングをおこないました。 大学の3年次編入を考えていて、受験に、小論文が 必要だそうです。 すでにいくつか、受験する大学の候補を決めている ようですが、「本命」と「滑り止め」をつくるのは、…

学歴+α

今日は、朝一番にうれしいニュースが入ってきました! 緊急事態宣言の解除を受けて、図書館が再開されると のこと。 早速、読まねばならない本を、まとめて借りに行きます。 さて、昨日は、コロナ禍を経て、ひとびとの価値観も 変わったのではないか? とい…

フレキシビリティ

早いもので、このブログを開始してから、今日で ちょうど2か月が経ちました。 ブログを書くこと自体、初めてだったので、最初は、 何をどう書くか手探りの日々でした。 並行して、投稿論文を執筆していましたが、難しかった のはブログのほうです。 何より…

可能性を引き出す

今週は、リファレンスや推敲、締め切りなどに ついてお話ししながら、それらが、より広い世界 に反映される可能性について、考えてみました。 リファレンス→「知」の資本。 推敲→自己を客観視する行為につながる。 締め切り→時間術 大切なことがらなので、真…

締め切り、それは...

締め切り、それは、きつい「縛り」であるととも に、この上ないカタルシスをもたらす「解放」! …といいたい。 学位論文のほかに、修士課程ともなると、研究業績 を意識して、意欲的に論文の投稿をおこないます。 研究業績が増えてくると、ときには、外部か…

「見てもらう」ことを意識する

「書く」という行為には、何かしらのかたちで、 書いたものを他人の目に触れさせるという目的が、 ほとんどの場合伴います。 それを意識に留めるか、意識を持たずに漠然と 書き進んでいくかで、到達点は、まったく異なる ものとなるでしょう。 「正確さ」は…

芸術作品ではないが/芸術作品ではないからこそ

たとえば、前衛的な画家なら、まるでオートマティズム (Automatism)のようにして、一気に描き上げた絵を、 手直しすることはない。 あるいは、バンドのミュージシャンが、一発録り (いっぱつどり)で編集しない音源を、あえてリリース することもある。 …

「推敲(すいこう)」の話

推敲(すいこう)――それは、文章を書いて他人に 見せる際、特に重要でありながら、最も基本的な行為 です。 学校などの機関では、論述指導と称して、フォーマット 的な部分は教えてくれますね。 しかし、推敲について、力説する教員は――遺憾ながら ――多くは…

リファレンス(reference)

「リファレンス」は、多ければ多いほどよいです! と、今日の結論を、先にいわせてもらいます。 皆さん、こんにちは。 週明けから、はっきりしないお天気が続きますね。 緊急事態も、宣言の解除まで、あと一息という ところなのに、なかなか基準を満たさず、…