読むこと

書くことにつく前に

絶対的な、たったひとつの自己からなる人間は、 存在しません。 論文レベルでは、「私」でなく、「われわれ」 を主語にする所以(ゆえん)です。 それゆえ、書くことの極意(ごくい)は、書く ことと読むことを一体のものとして考えること。 読み書きの行為…

リファレンス(reference)

「リファレンス」は、多ければ多いほどよいです! と、今日の結論を、先にいわせてもらいます。 皆さん、こんにちは。 週明けから、はっきりしないお天気が続きますね。 緊急事態も、宣言の解除まで、あと一息という ところなのに、なかなか基準を満たさず、…

読書・読解・試験問題(2)

週明けから天気は荒れ模様。 ひとり事務所にいて、人気(ひとけ)のない街 に降りそそぐ雨を想像しています。 今日は、昨日に続き「国語」のなかの読解問題 について書こうと思います。 過去に学習サポートをおこなった留学生の話に よると、博士課程の入学…

読書・読解・試験問題(1)

昨晩、ひさしぶりに、以前教えた生徒と電話で話しました。 出会いは5年前にさかのぼります。 彼女は中学3年生でしたが、本人の意思と関係なく、親の都合 で日本に来させられたため、当初は人を寄せつけない雰囲気を 漂わせていました。 休み時間になると、す…

速読と精読

仕事が閑散期のときは、読書量を増やすことが できるので、それはそれでうれしいのですが。 読んでも読んでも終わらない。 自分でそのように設定しているのだけれど。 欲望は深海のごとく… 日本語で書かれたものでも、具象的な内容は すばやく読めますが、抽…

助走をつける

「助走が長くて…」 と時折、自虐気味にいってみたりします。 陸上競技の話ではなく、論文を執筆する際の比喩です。 つまり、書き出すまでに時間がかかる、ということ。 文章の完成を目指すとき、全体の進行の度合いから、 「遅筆」、「速筆」といったことば…