2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『10+1』終了

2000年代の幕開けとともにスタートしたウェブサイト 『10+1』(10plus1-jp/)が、3月末をもって終了しました。 ・建築学 ・都市学 ・コミュニティ論 ・表象文化 ・情報技術系 ・ 広範な哲学系 を扱いながら、トランスディシプリナリティ (Transdisciplinari…

空震(くうしん)

普段私たちは、そうとは意識しないで、 大気の中に生かされています。 「生かされて」と使役形をもちいたのは、 人間中心主義の時代を長く経た現在、 この事態が当然ではない、と考えられる からです。 ペーター・スローターダイクは、 「大気=呼吸テロリズ…

免疫力(めんえきりょく)

冬から春にかけては、毎年のようにウィルス性の病気が 流行します。 しかし病気への感染にかぎらず、健康には常に気をつけ、 ベストな状態を保っていたい、と今回のような事態に あっては、あらためて思わされます。 私の修士時代は、健康的には、いわゆる黒…

潔(いさぎよ)く

世の中に絶(た)えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) もしこの世に、桜の花というものが存在しなかったら、春に おけるひとびとの心は、のどかだっただろうに、という意味の 和歌です。 桜は、姿かたちの美しさだけで…

草冠(くさかんむり)に雷(かみなり)と書いて「つぼみ」 と読みます。 人間たちが、ウィルスの流行にひどく悩まされていても、 桜は、いつもの春と同じようにたくさんの蕾をつけました。 太陽の光を浴びてふくらんだ蕾のごとく、目標に向かい 歩んでいく皆…

つかのま

留学生の皆さんは、「束の間(つかのま)」ということば を聞いたことがありますか。 「束」は、手の指4本分に相当する幅の単位で、その長さ からわずかな時間を意味します。 目の前のできごとにとらわれていると、巨視的なものの 見方ができなくなりますが…